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ドキュメント · 1.0

アカウント、トークン、権限

この章では、誰が keelOS にログインでき、何ができるかを説明します。管理者パスワード、API トークン、Web ログイン、監査ログ、そしてオフィスのアカウント(keelAuth)での keelOS へのログインです。オフィス共通アカウントのデプロイもここで扱います(アカウント メニュー)。

1. 誰が入れるか

keelOS の Web 画面と API には、3 つの入り方があります。

方法 使う場面 管理する場所
管理者パスワード Web ログイン画面のパスワードログイン システム → トークン。§2を参照
API トークン スクリプト、監視、kRDPclient、マネージャー システム → トークン。§3を参照
keelAuth アカウント オフィスの人が自分のアカウントで Web 画面にログイン システム → keelAuth ログイン。§6を参照

どの方法で入っても、一組の権限が付き、ページにはその権限で許されたものだけが表示されます。閲覧権限がないタブは表示されません。読み取り専用アカウントは見るだけで、変更はできません。

注意:以下の システム のタブは権限に応じて表示されます。トークン、Web ログイン、keelAuth ログイン には token:admin が、監査ログ には log:read が必要です。そのほかは各章を参照してください。タブが 1 つも見えない場合、ページには「このページには管理者トークンが必要です」と表示されます。

2. 管理者パスワード

管理者パスワードは、このホストの root のパスワードです。Web のパスワードログイン、ホストコンソール、ssh で使います。すでにあるログインやトークンには影響しません。

  1. システム → トークン を開きます。
  2. 管理者パスワードの設定 をクリックします(すでにパスワードがある場合は 管理者パスワードを変更。先に 現在のパスワード の入力が必要です)。
  3. 新しいパスワード と 新しいパスワード(確認) を入力して、保存 をクリックします。パスワードは 8 文字以上です。

注意:keelAuth の状況にかかわらず、管理者パスワードは常に使えます。keelAuth に問題があるときや、トークンを忘れたときも、これで入れます。

3. トークン

トークンはプログラム用の鍵です。スクリプト、監視、kRDPclient、keel マネージャーはトークンでホストに接続します。システム → トークン には、すべてのトークンが一覧表示されます。ID、名前、権限、作成(時刻と作成者)、最終使用(時刻と接続元アドレス)、有効期限 です。

トークンを作成する

  1. 新しいトークン をクリックします。
  2. 名前:空欄なら token-日付-時刻 になります。
  3. 用途:1 つ選びます。下の説明と権限がそれに応じて変わります。
用途 できること
リモートデスクトップクライアント(kRDPclient、mstsc) 仮想マシンの一覧表示、画面を開く、電源ボタン、USB デバイスの共有。
マネージャー(keel manager) トークンとホストシェル以外のすべて。マネージャー タブでホストをマネージャーに渡すときに、このトークンが自動で作成されます。
監視・スクリプト(読み取り専用) 閲覧のみ:仮想マシン、イメージ、ホストとそのログ。
管理者(すべての権限) すべての権限。管理者ログインと同じです。
その他(権限を選ぶ) このトークンでできることを自分でチェックします。
  1. その他 を選んだ場合は、権限 にチェックを入れます(1 つ以上)。
権限 許可される内容
vm:read 仮想マシンの一覧表示と閲覧
vm:power 電源オン、シャットダウン、リセット
vm:console 画面とコンソール
vm:input API 経由で仮想マシン内に入力・クリック(自動化)
vm:snapshot スナップショットとクローン
vm:usb 仮想マシンへの USB デバイスの接続
vm:write 仮想マシンの作成と変更
vm:delete 仮想マシンの削除
image:read イメージの閲覧
image:write イメージのアップロードと削除
host:read ホストの閲覧
log:read ホストのログと診断パッケージ
host:write ホスト設定、アップグレード、再起動
token:admin トークンと Web ログイン
  1. 許可するアドレス(任意、CIDR):192.168.1.0/24 のようなネットワークを入力します(複数可)。トークンはそのアドレスからだけ有効になります。空欄なら制限しません。
  2. 有効期限:無期限、または 1d、7d、30d、365d。
  3. トークンを作成 をクリックします。

新しいトークン は、この一度しか表示されません。今すぐ コピー をクリックしてください。keel はそのハッシュしか保存しないので、紛失したら失効させて作り直すしかありません。用途に kRDPclient を選んだ場合は、kRDPclient 用の接続文字列(アドレス、証明書、トークンをまとめたもの)も表示されます。kRDPclient のホスト追加ダイアログに貼り付けるか、kRDPclient で開く をクリックしてください。これも一度しか表示されません。

一部の仮想マシンやタグだけを管理するトークンは、Web 画面ではまだ作れません。ホスト上で keel token create --vm … または --tag … コマンドを使います。コマンドライン keelを参照してください。

トークンを失効させる

トークンの行の 失効 をクリックして確認します。トークンはすぐに無効になり、そのトークンでログインした Web ログインも一緒に終了します。

4. Web ログイン

システム → Web ログイン には、現在有効な Web ログインが一覧表示されます。トークン(どのトークンまたはアカウントでログインしたか)、接続元(アドレス)、ブラウザ、ログイン、最終使用 です。今使っているものには このブラウザ と表示されます。ほかの行の 終了 をクリックすると、そのブラウザはすぐに再ログインが必要になります。

パスワードやトークンの漏えいが疑われるときは、まずトークンを失効させるかパスワードを変更し、そのあとここで不審なログインを終了してください。

5. 監査ログ

システム → 監査ログ には、誰がいつ何をしたかが記録されます。設定変更、電源操作、仮想マシンの作成・削除、トークンの作成と失効、keelAuth の回復キーの表示など、です。各行に 時刻、トークン(誰が)、接続元(アドレス)、操作、対象、結果 があり、失敗した結果は目立つ色で表示されます。log:read 権限が必要です。

  • 新しいものが一番上に表示され、1 ページ 100 件です。新しい / 古い でページを移動します。
  • 検索ボックス(検索(トークン、アドレス、操作、対象、結果))で文字から探せます。
  • から / まで で期間を指定します。今日、過去 7 日 はワンクリックで入力されます。失敗のみ は失敗したものだけを残します。クリア はすべての条件を解除します。
  • 時刻はホストに設定したタイムゾーンで表示されます。システム:メンテナンス、時刻、ホストターミナルを参照してください。

6. keelAuth アカウントで keelOS にログインする

オフィスに keelAuth がある場合(§7を参照)、オフィスの人は自分のアカウントで keelOS にログインでき、パスワードやトークンを別に配る必要はありません。

  1. まず アカウント メニューで keelAuth をデプロイします。keel が自動で keelAuth に登録し、ログイン画面に … でログイン が追加されます。
  2. システム → keelAuth ログイン を開きます。状態 に 有効:ログイン画面に … を表示 と表示されます。一時的に keelAuth でのログインを止めたい場合は オフ をクリックします(もう一度 オン で戻ります)。
  3. 誰が何をできるか で、keelAuth のグループが keelOS のどの権限レベルに対応するかを設定します。変更 をクリックし、グループと権限 ダイアログで グループを追加 し、グループ名を入力して権限を選び、保存 します。
レベル できること
管理者(すべて) すべて。
管理(トークン・ログイン・ホストコンソール以外すべて) トークン、Web ログイン、ホストコンソール以外のすべて。
操作(電源・コンソール・スナップショット) 電源操作、コンソール、スナップショット。
監視(閲覧・ログ) 閲覧のみ。ログも含みます。
閲覧のみ 閲覧のみ。
  1. グループがまだ keelAuth に作られていない場合、表の keelAuth 側 の列に なし と表示されます。足りないグループを作る をクリックします。
  2. keelAuth で、人をこれらのグループに入れます。その人たちは keelOS のログイン画面で … でログイン をクリックし、keelAuth のログイン画面で自分のアカウントを入力します。

ポイント:

  • 複数のグループに入っている人は、最も高い権限になります。どのグループにも入っていない人はログインできません。
  • 権限は 15 分以内に keelAuth に追従します。グループから外す、アカウントを無効にする、削除すると、ログインが終了します。
  • keelAuth のログイン画面は keelOS 自身のアドレスで開くので、そのための DNS レコードや証明書の追加は不要です。
  • keelAuth が応答しない場合、ログイン画面に管理者パスワードでログインするよう表示されます。
  • keelAuth が複数ある場合は どの keelAuth で 1 台選びます。keelAuth 内の keel のクライアント の行に登録状態が表示されます。未登録 と表示されているときは 再登録 をクリックします。

注意:keelAuth でログインした人がログアウトするとき、keelOS はログアウトを keelOS だけにする(keel からログアウト)か、keelAuth からもログアウトする(keelAuth からもログアウト)かを尋ねます。共用のコンピューターでは後者を選んでください。

7. アカウントメニュー:keelAuth

左メニューの アカウント は keelAuth です。オフィスのアカウントサーバーで、このホスト上の仮想マシンとして動きます。ユーザーとグループは 1 か所で管理します。機器やプログラムは LDAP、Web アプリはシングルサインオン(OIDC)、Wi-Fi と VPN は RADIUS 経由でこれらのアカウントを使います。keelNAS もそのユーザーを使います。

デプロイ

keelAuth がない場合、ページには「このホストには keelAuth がありません」と表示されます。

  1. keelAuth のソフトウェアパッケージが必要です。ホストにない場合、ボタンは マーケットで keelAuth を入手 になります。マーケットでインストールしてから戻ってきます。
  2. keelAuth をデプロイ をクリックし、次の内容を入力します。 - 名前。 - keelAuth のバージョン。 - ネットワークとネットワーク上のアドレス:固定アドレス(推奨:機器にこのアドレスを設定します)(続けて アドレスとプレフィックス(例:192.168.1.30/24)、ゲートウェイ、DNS サーバー を入力)、または DHCP(ルーターでアドレスを予約してください)。機器には keelAuth のアドレスを設定するので、固定にしておくべきです。固定アドレスの場合、ブラウザやアプリは IP で直接アクセスするため DNS は不要ですが、passkey は使えません。DHCP の場合はドメイン名が解決できる必要があります。 - 名前(DNS):keelAuth がこの名前で応答し、証明書にもこの名前が使われます。オフィスの DNS に登録してください。あとから変更するのは簡単ではありません。 - メモリ(空欄なら既定の 0.5 GiB)。
  3. デプロイして起動 をクリックします。keel が最初の管理者を作成し、keelAuth の最初の管理者 が表示されます。ユーザー名、パスワード、ページ が一覧表示されます。パスワードはこの一度しか表示されないので、控えてから 控えました をクリックしてください。

仮想マシンは通常 1 分以内に起動し、ページに keelAuth を起動しています と表示されます。準備ができると自動で表示が切り替わります。

日常の使い方

keelAuth が起動すると、アカウント ページには keelAuth 自身の管理ページが表示されます。ユーザーの追加・削除・無効化、グループの設定、LDAP 機器、シングルサインオンのアプリ、RADIUS クライアント(Wi-Fi のアクセスポイント、VPN)の登録、オフィス独自の証明書のアップロードができます。keelOS は入るときにすでにログイン済みなので、パスワードを再入力する必要はありません。オフィスから keelAuth 自身のページを直接開くときだけ、最初の管理者のアカウントが必要です。大きなウィンドウで使いたい場合は 新しいウィンドウで開く をクリックします。

keelAuth が複数ある場合は、まず一覧が表示されます。1 台をクリックして入り、すべての keelAuth で戻ります。

ページのヘッダーには次のものもあります(ホストの書き込み権限が必要)。

  • 回復キー:keelAuth は、Wi-Fi や共有に使うパスワードのハッシュを、このホストだけが開ける鍵で暗号化しています。別のホストで(またはこのホストを再インストールした後に)keelAuth のバックアップを復元するには、この回復キーが必要です。回復キーを表示(監査ログに記録されます)をクリックし、コピー または ダウンロード して、バックアップとは別の場所で保管してください。両方を入手した人はパスワードのハッシュを読み取れます。
  • 名前の変更、削除。削除 は仮想マシンとすべてのディスクごと削除され、すべてのアカウントもなくなり、元に戻せません。
  • keelAuth が応答しないとき、ページは原因に応じて表示します。keelAuth は停止しています(keelAuth を起動)、keelAuth は一時停止中です(keelAuth を再開)、仮想マシンが削除された、または keelAuth が応答しません(再試行、または 仮想マシン で状態を確認)。この keelAuth を解除 は、このページが管理対象から外すだけで、仮想マシンとアカウントは残ります。

keelAuth のアップグレード

新しいバージョンがあると、カードに アップグレード可能 と表示され、ヘッダーに アップグレード… ボタンが出ます。keel は keelAuth をシャットダウンし、システムディスクを新しいバージョンのものに入れ替えて起動します。アカウント、グループ、パスワード、証明書、アドレスはデータディスクにあり、変わりません。ログイン(LDAP、RADIUS、シングルサインオン)は 1 分ほど使えません。新しいバージョンが正常に起動しない場合、keel が自動で元のバージョンに戻し、理由を表示します。

古いバージョンは 7 日間残ります。ロールバック で戻せます(アップグレード後に変更したユーザー、グループ、パスワードは失われます)。このバージョンを使い続ける をクリックすると古いバージョンを削除します。

8. 1.0 の制限

  • トークンは権限と接続元ネットワークでしか制限できません。一部の仮想マシンだけを管理するトークンはコマンドラインを使います。
  • keelOS 自身のユーザー一覧はありません。複数人で使う場合は、keelAuth のグループを使うか、1 人 1 トークンにします。