ハードウェア要件
インストールの前に、このページで CPU、ファームウェアの設定、メモリ、ディスク、NIC を確認してください。実際に動作を確認した機種と部品は、ハードウェア互換性ページに載せています。
CPU
- VT-x に対応した Intel 64 ビット CPU。すべての仮想マシンに必要です。
- デバイスのパススルーには VT-d(IOMMU)が必要です。グラフィックスカード、ディスクコントローラー、NIC を仮想マシンに渡すときに使います。デバイスパススルーを参照してください。
- 動作確認済みなのは Xeon Gold 6144、Xeon Gold 5122(Skylake-SP)、Core i5-10500T(Comet Lake)です。それより新しい Intel のデスクトップ/サーバー CPU でも、通常は問題ありません。
注意:AMD CPU への対応は始まったばかりです(keelos-37d6fbc から SVM 上で仮想マシンが動きます。Ryzen のミニ PC で確認しました)。AMD でまだ使えないのは、ホスト再起動中も仮想マシンを止めないこと、PCIe パススルーと SR-IOV、内蔵 GPU です。対応でき次第、ここに追記します。
ファームウェア(BIOS/UEFI)の設定
インストール前に、BIOS 設定で次の項目を確認してください。
| 設定 | 要件 | 理由 |
|---|---|---|
| 起動モード | UEFI のみ。CSM / Legacy は無効にする | keelOS の ISO と起動ディスクは UEFI でしか起動しない |
| Secure Boot | 無効にする | keel のハイパーバイザーはまだ署名されていない |
| Intel VT-x(Virtualization Technology) | 有効にする | 仮想マシンに必要 |
| Intel VT-d | 有効にする | パススルーに必要。使わない場合も有効を推奨 |
名称はメーカーによって異なります。多くは Advanced → CPU Configuration または Security の下にあります。Lenovo のマシンで起動メニュー(F12)に USB メモリが出てこないときは、Startup → Primary Boot Sequence で、USB メモリが Excluded from boot order のリストに入っていないか確認してください。
メモリ
- ホストシステム自体がメモリ上で動くため、約 0.5 GB を使います。残りのメモリは仮想マシンと ZFS のキャッシュに使われます。
- 動作確認した最小構成は 8 GB(Lenovo P340 Tiny)で、小さな仮想マシンを数台動かせます。Windows や NAS の仮想マシンを動かす場合は、各仮想マシンに必要なメモリを合計し、さらにホストと ZFS 用に数 GB を残してください。
- サーバーの ECC メモリでエラーが出ると、Web の概要に警告が表示されます。トラブルシューティングを参照してください。
ディスク
- 起動ディスク:keelOS をインストールするディスクです。先頭に 2 GiB の起動パーティション(A と B の 2 つのスロットが入ります。アップグレードと再起動を参照)が置かれ、残りの領域はストレージプールに使えます。
- ストレージプール:仮想マシンのディスク、スナップショット、ISO はすべて ZFS ストレージプールに置きます。ディスクが 1 台だけのマシンでは、起動ディスクの残り領域で足ります。複数のディスクがあるなら、何台かを専用にしてミラーや raidz を組めます。ストレージを参照してください。
- SATA、NVMe、SAS のどれでも使えます。4Kn ディスク(セクターサイズ 4096 バイト)も、起動ディスクとしてもプール用としても使えます。
- ディスクまるごと、またはディスクコントローラーごと NAS 仮想マシンに渡したい場合は、そのディスクをストレージプールに使わないでください。
NIC
keelOS には次の NIC のドライバーが入っています。
- Intel:一般的なギガビット/10 ギガビット NIC。I210、I219、I350、X540、X550、X710、X722 などを含みます。I350、X540、X550、X710 は SR-IOV に対応します。デバイスパススルーを参照してください。
- Realtek:RTL8111/8168 シリーズ(Realtek 公式ドライバー)。
- Aquantia / Marvell:AQtion シリーズの 2.5G、5G、10G NIC。
インストール時にウィザードで、管理ポート(Web、SSH、API が通る)にするネットワークポートを選びます。仮想マシンは管理ポートと同じポートを共用できるので、ポートが 1 つだけの小型機でも使えます。ネットワークを参照してください。
その他
- モニター:必須ではありません。モニターをつなぐと、ホストの画面でホストコンソールや各仮想マシンの画面を直接見られます。コンソールとリモートデスクトップを参照してください。
- リモート管理:サーバーの IPMI / BMC は、リモートでのインストールや画面の確認にそのまま使えます。IPMI のないマシンでは、keelOS の keelRM 管理ポートを使えます。
- Supermicro X10 マザーボード(X10DRU、X10SRM など):BMC カードに「IPv6:未検出」と表示されるのは仕様です。 この世代の BMC ファームウェア(3.94)には不具合があり、ホストが帯域内 IPMI で BMC の IPv6 設定を数百回読むと、ホスト側の IPMI インターフェースが固まります。ハードウェアページでセンサーが読めなくなり、BMC を再起動するまで復旧しません(BMC 自身の Web ページとネットワークポートは影響を受けません)。そのため keelOS は X10 マザーボードでは BMC の IPv6 を読み書きしません。IPv6 が必要な場合は、BMC 自身の Web ページで設定してください。X11 以降のマザーボードは影響を受けません。BMC がすでに固まっている場合は、ハードウェアページの BMC カードで「BMC を再起動…」を押し、コールドリセットを選べば復旧します(ホストと仮想マシンは影響を受けません)。
- インストール用 USB メモリ:1 GB 以上あれば足ります。インストールを参照してください。