インストール
keelOS は 1 台のディスクの先頭、2 GiB の起動パーティションにインストールされます。インストーラーが尋ねるのは、どのディスクに入れるかだけです。ディスクの残り領域、ほかのディスク、管理者パスワードは、インストール後に Web で設定します。全体で 10 分ほどかかります。
インストールの前にハードウェア要件を一読してください。特に、ファームウェアで Secure Boot を無効にし、UEFI のみで起動する設定が必要です。
1. ISO をダウンロード
GitHub のリリースページから、最新の keelos-<バージョン>.iso をダウンロードします。隣にある .sha256 でファイルを検証できます。バージョン番号はコミット番号とビルド時刻で、たとえば keelos-3c16e6c-20261012T040844Z.iso のようになります。
この ISO は「ハイブリッド」形式です。光ディスクとして使う(サーバーの IPMI の仮想 CD ドライブ)ことも、そのまま USB メモリに書き込むこともできます。
2. USB メモリに書き込む(または IPMI にマウントする)
USB メモリを使う場合(1 GB 以上あれば足ります。中身は消去されます):
- Windows:Rufus で、この ISO を選びます。表示されるダイアログで DD イメージモードで書き込むを選びます。書き込み後、ディスクの管理に 2 つのパーティション(約 480 MB と 4 MB)が見えれば正常です。
- Linux / FreeBSD:
dd if=keelos-<バージョン>.iso of=/dev/<USBメモリ> bs=4M(of=のデバイス名は必ず確認してください)。 - Ventoy は使わないでください。Rufus の「ISO イメージモード」も使わないでください。 システムは起動しますが、起動後に ISO が見えなくなり、インストール時に「keelOS のインストールメディアが見つかりません」(no ISO9660 volume KEELOS)と表示されます。その場合は上記の方法で USB メモリを書き直してください。インストールが終わるまで USB メモリを抜かないでください。
サーバーの IPMI / BMC を使う場合:ISO を仮想 CD ドライブ(Virtual Media)にマウントし、次回の起動を光ドライブからにします。
3. USB メモリから起動
- USB メモリを挿して電源を入れ、起動メニューのキー(F11、F12、Esc などが一般的)を押して、UEFI: と書かれた項目を選びます。
- 画面にまず FreeBSD の起動過程が表示され(インストールディスクでは keel ハイパーバイザーは起動せず、画面はファームウェアの解像度のままです)、最後にインストーラーが現れます。USB メモリからの読み込みに 1~2 分かかります。
USB メモリが見えない場合は、ファームウェアで CSM/Legacy が無効、Secure Boot が無効になっているか確認してください。Lenovo のマシンでは、USB メモリが Excluded from boot order のリストに入っていないかも確認します(ハードウェア要件を参照)。
4. インストーラー
インストーラーはコンソール上のテキストによる問答で、英語です(コンソールのフォントが日本語に対応していないため)。角括弧内の既定値でよければ Enter を押します。
最初の質問:インストールか終了か
1) install
2) quit: write nothing
Choice [1]:
- 1) install:ディスクにインストールします。
- 2) quit:何も書き込まずにログインプロンプトに戻ります。インストールディスクには「試用だけ」というモードはありません。インストールしないとストレージプールがなく、仮想マシンを起動できません。
このマシンにすでに keelOS が入っている場合、選択肢は 3 つになります。1) upgrade(新しいバージョンを別のスロットに書き込みます。設定、ストレージプール、仮想マシンには触れません。アップグレードと再起動を参照)、2) fresh install(1 台のディスクを消去して入れ直します)、3) quit です。
2 番目の質問:どのディスクに入れるか
インストーラーはすべてのディスクを一覧表示します。名前(ada0、nda0 など)、容量、型番、そしてディスクの現在の内容(パーティション、ほかの OS、ZFS プール)が表示されます。
- ディスク名(たとえば
nda0)を入力します。 - ディスクに何か入っている場合、インストーラーは内容を説明し、消去の確認としてディスク名をもう一度入力するよう求めます。Enter だけ押すと別のディスクを選び直せます。
- 以前のシステムが残した ZFS プール(たとえば以前の NAS のデータディスク)は一覧に表示されますが、インストーラーは手を触れません。そのディスクは、あとで Web 上でインポートするか、NAS 仮想マシンにパススルーできます。
注意:選んだディスクの既存データはすべて消去されます。ディスク上で起動パーティションより後ろの残り領域は使われません。ストレージプールを作るときに使い方を決めます。
確認
インストーラーが概要(どのディスクに入れるか、起動パーティションの大きさ)を表示します。確認するとディスクへの書き込みが始まり、1~2 分で終わります。終わると Reboot now と表示されます。USB メモリを抜いて Enter で再起動します。
5. 初回起動
- ハードディスクから起動します。まず hypervisor、次にホストシステムが起動し、1~2 分かかります。
- 初回起動時、keelOS はすべてのネットワークポートで DHCP によりアドレスを取得しようとします。取得できると、ホストの画面(とシリアル)に Web のアドレスが表示されます。たとえば
https://192.168.1.10/です。 - ネットワークに DHCP がない場合は、画面でネットワーク設定を尋ねられます。使うポート、VLAN トランクポートかどうか(違うなら
0を入力)、アドレス(たとえば192.168.1.10/24)、ゲートウェイ、DNS を入力します。あとからホストのコンソールでkeel host net setupを実行して設定し直すこともできます。ネットワークを参照してください。
次に、ブラウザーでこのアドレスを開き、初期設定を行います。
インストール後のディスクの内容
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| 起動ディスク先頭の起動パーティション(2 GiB) | keel hypervisor、A・B 2 つのスロットのホストシステム、このホストの設定(keel/config/:ネットワーク、トークン、証明書、管理者パスワード) |
| 起動ディスクの残りの領域 | 空き。Web でストレージプールを作るときに使える |
| メモリ | 稼働中のホストシステム(読み取り専用イメージでメモリ上で動作。/usr は起動パーティションから読み込む) |
ホストの設定はストレージプールではなく起動パーティションに置かれます。ストレージプールに問題が起きても、ホストは起動でき、Web にもログインできます。
再インストールとディスクの交換
- 再インストール:USB メモリから起動して fresh install を選び、同じディスクを選んでディスク名をもう一度入力します。前回のインストールで作ったストレージプール
zonesも消去されます。 - アップグレードだけ:USB メモリは不要で、Web からアップグレードするだけです。アップグレードと再起動を参照してください。USB メモリから起動して upgrade を選んでも同じです。